第1報-SDVにはまることになったきっかけ
私の名前は吉田、東北の太平洋に面した景色のよい田舎町に住んでいる。 ある事情により自転車乗りとなった。
現在64歳、相棒と9年間毎日欠かさず約14㎞のコースを走っている。 雨でなければヒルクライム仕様のSDV Alpha-ls、雨の時はBianchiだ。
実はSDVを知る以前の5年間はBianchiに凝ってピストからマウンテンバイクまで5台買いそろえた。 5台、5種類のBianchiはどれも気に入っている。 平地はピスト、峠越えはマウンテンバイク、であった。 しかし、Bianchiを含め今までの自転車では、心肺機能は強化されても筋トレの効果については左程ない。60歳過ぎて今さら筋トレといわれても、あれは筋肉派スポーツ選手のやること、とてもやるきが起こらない。 自転車で筋トレをと、時々遠出して急坂登りをしていたが、期待するほど効果がない。 しかも、ギアを軽くしてペダルを速く回すのも楽ではない。 そこで思い付いたのが楽に走れて、しかも筋トレ効果がある自転車はないかというアイデアだ。
SDVを初めて知ったのは、2003年末のNHK教育番組で、SDVはその年に放映された商品の人気投票で2位に入賞した。 そのときは何の気なしにその番組を見たので、会社名も分らず、後からNHKの仙台放送局にお願いして録画テープを送ってもらった。 何度となくビデオを再生して眺めているうち、自分が考えているものに近いと思い込むに到った。 もちろん他にはないかと、ずいぶん自転車を調べた。
テレビを見て2年近くたったある日、オーテックにお邪魔した。 試乗車はいろいろあったが、速度も出したいので、当然ロードだ。 最初の試乗で、これだと思った。 ペダルひとこぎでのグンとくる加速感は想像通りだった。
次は登坂性能だ。 早速社長に頼んで、そのあたりの急坂(山道)に連れて行ってもらった。 社長の話では傾斜が15%で、これが50mくらい続いている。 試乗車は前傾姿勢の強いSDV Alpha-lsと通常ロード並みのSDV Alpha-mcで、同じ坂を何度も乗り比べた。 どちらも登り坂に強い、5台のBianchiのどれよりも! 結局SDV Alpha-lsを持って帰ることにした。 試乗車を持って帰るのだから、多少のサービスはしてもらった。
SDVを持って帰って半年経ったとき、一緒に走っている友人と会津の峠越えをした。 峠越えをして温泉に泊まるというのが、私のささやかな楽しみだ。 さて、話をもとに戻すと、その温泉で、お互いびっくりした。 それまでふたりで走っていて、少なくとも半年前までは筋肉のつき具合はふたりともほとんど同じであった。 ところが、その時明らかに私の筋肉のつき方が変わっていた。 やったぜ!
しかも、その峠越えに要する時間はBianchi(マウンテンバイク)が65分、SDVが55分なのだ。といっても、SDVの場合、前ギアは1枚しかないので、決してギアが軽いというわけではない。ただ、体重が掛かりやすいため、ひとこぎで進む距離が大きい。 正確に言えば、同じように疲れるが、結果的にはより短時間で峠を越えることができるということ。
こういういきさつから、それ以来雨でなければSDV、雨の日は合羽をきてBianchiということになった。 第2報にジャンプ(クリック)